今日もいい日でありますように。 ☆東方司令部ver.☆





ぽかぽか陽気,という表現がぴったりの朝。
熱くもなく寒くもなく,湿度も低すぎず高すぎず,暖かくて,ごく過ごしやすい。
天気予報によると最高気温は26℃で,紫外線も少ないらしい。
1日中,五月晴れ。これから数週間ほどこの天気が続くらしい。

「ん〜〜〜〜〜…っ」

明るい日差しが差し込む部屋で,ロイは思い切り伸びをする。
その横で,窓が開いているのかカーテンが風に揺られてふわふわと宙を舞った。
机の上にはまだまだ大量の書類。
目をやるだけでも嫌気がさす。
ロイはちらりと目をやり,深く深く息をついた。

「はぁ〜〜……」

『外はこんなに天気がいいのに…こもりっきりで仕事なんてやってらんないなぁ…』

「ん〜〜」やら「はぁ…」やら,さっきからまともな言葉を吐いていないロイ。
仕事の疲れに言語機能が鈍っているのか,それともただ単にだるいだけなのか。
そんなことは自覚していないであろう彼は,再び椅子に体重をかけた。

「うあ〜〜…」

かちゃり。

「んぅ?」

寝ぼけた声で反応する。ドアの向こうには,

「大佐,コーヒーです」

リザの姿。
コトリと音を立てて机に置かれたコーヒーは,香ばしい香りを辺りに撒いた。

「ありがとう」
「いえ,今日はなんだか珍しく仕事をされているようなので」
「・・・」

返す言葉もない。
時々悪気もなくキツいところをつく彼女の性格は,誰よりも傍にいる(かどうかはわからないが)自分が一番わかっていることだ。
その場は引きつった笑みで誤魔化したものの,少しばかり傷ついたロイであった。

「やっぱり美味しいなぁ〜…」

カップを傾けてコーヒーを喉に流し込むと,甘い苦みが喉元をくすぐった。
彼女がいれてくれるコーヒーは毎日美味しいなぁ,なんて考えながらロイは再び仕事に取りかかることにした。

「…今日は随分真面目なんですね」

神妙な顔つきをしてリザが呟いた。

「いや,そんな日もあるんだよ。たまにはね」

苦笑しながら声を辿ると,微笑みを浮かべた中尉の姿。
顔があかくなったのがなんとなくわかった。

「ご褒美に,来週あたりピクニックにでも行きませんか」

少し耳を疑ったが,意味を理解してからにこりと微笑む。

「昼は手作りがいいな」
「いいですよ。これからもそうやって真面目に仕事をしてくださることとそこの書類を今日中に片付けることが条件ですが」
「君の手料理か…久しぶりだな」
「この間食べたばかりでしょう」
「君のは特別なんだよ」
「…はやく仕事してくださいね」

その言葉に我に返って,書類の山を呆然と見つめた。

頑張れば今日中にすむかな。
それだけで彼女と一緒にピクニックに行けるなら,別に構わないか。
よっし。


今日も1日中ぽかぽか陽気。
明日も天気が続くといいな。

今日も,明日も,明後日も。毎日毎日いい日でありますように。








   …あとがき…
あららら???シリーズ化…デスカ?(聞くな)
何気にコーヒー出演しまくりだよぉ…
そっ,それに!台詞…少ない…!!!
…ペン太的にはらぶらぶなお二人さんが書ければよいのです。(逃げた?)